「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」

 この本を読んで感想を持つ場合、大きく二つに分けられる気がする。
 Web、そしてその上に発生するサービスに対して、喜びや感動、面白さと言ったものを感じるられると人と不安やとまどい、変化に対する恐怖のようなものを感じる人。この二つを分けるのは、「持つ者」と「持たざる者」。
 「持つ者」とは、これまでの地位や名誉、権力など一部の人のみしか持つことが許されなかったものを持っている人。
 「持たざる者」とは、「持つ者」が持っている物を持っていない者。

 筆者は、とにかくWebの進化はバラ色であると信じて疑っていない。そしてそれを読む自分も、「ホントかよ」と思いながらも、Webの進化が引き起こす可能性に面白さを感じている。


 一度、引き起こされたWebの進化は、それを望む人がいる限りもう止めることが出来ない。だとしたら、Webの進化に合わせて、自分も進化させて行くことこそが、今の時代を生きていくのにもっとも大切なことなんだと考えられる。
 自分自身がこの先どうしたいのか、何をしたいのかを考える上で、良い意味での1冊になったと思う。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)