「扉の外 (電撃文庫)」

 ここに存在するのは、現在の社会、世界の縮図である。
 ある国は、ある女性を女神と崇め、そのカリスマで統治する
 ある国は、一人の優秀なリーダーの基に、その能力で統治する
 ある国は、表向きは民主主義を装いながら、裏から糸を引くように統治する

 それぞれの国には、それぞれの思いがあり、それぞれの行動がある。

 主人公は、それぞれの国に行き、そこで考える。国について、人について、自分について。そして、「外」について。


 物語自体は完結していないです。続編があるかもしれませんし、無いのかもしれません。ただ、これって続編作ると一気に詰まらなくなる可能性を秘めているとはちょっと感じます。しかし、それが自分の想像以上のものであった場合、一気に化ける可能性もある。駄作となるか傑作となるか。非常に気になる作品です。

評価:4点(5点満点)

扉の外 (電撃文庫)

扉の外 (電撃文庫)